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私とひげとの出会いから始めたいと思います。
最初にひげが生えてきたのは、確か高校生でした。
うっすらとした産毛みたいな感じで、全然固いひげではなかったので、「ひげが薄い人でよかった〜」と無邪気に喜んでいたものです。
その頃は気がついたときに剃るという程度だったこともあり、むしろ大人の仲間入りしたことを喜んでいたかも知れません。
そのころ兄に、「剃れば剃るほど太くなる」という嘘か真か分からない言葉を教えてもらいはしたものの、自分には関係ないと本気で思っていました。
その後18になった頃でしょうか。突然変異でも起こったかのような、太く黒々としたひげが、一本口元に生えてきました。
びっくりしたというよりは、わけも分からぬまま他の薄ひげと一緒に剃ってしまいましたが、次に気がついたときには3〜5本、またその次には10〜15本と、徐々に徐々にその数が増えてきました。
当然、例の「剃れば剃るほど太くなる」が頭をよぎりますので、母親の毛抜きを使って引っこ抜くように方針を変更。
これは正解だ。そう思ったのは最初の1〜2週間だけ。
生えてくる時期が遅くなるだけで、結局倍返しのように次々と生えてくるひげ達に、ひげ抜きの時間もどんどん長くかかるようになっていきました。
このころから、「ひげを剃り終わってタオルで顔を拭くと、なぜか顔全体がひげもじゃ」という悪夢をみるようになります。
今でもたまに見て冷や汗をかきます。
「なんでそんなにひげが嫌いなのか」と思われるかもしれませんが、
・・・それが、自分でも良く分かりません。
自分で思っている以上にナルシストなのか永遠の子供の姿にしがみつきたいのか。
いっそ、顔中ひげもじゃにして、ひげ剃りのことなんか忘れてしまいたい・・・
ひげもじゃは恐れている姿でもあり、憧れでもあるのです。
ということで、次回こそ「ひげなんて・・・いっそ生やしてしまおう!」です。
posted by smilkobuta at : 11:20 PM